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地図で読むアマゾン崩壊シナリオ:フランス一国分が失われたアマゾンの“戻れない境界線”

地図で読むアマゾン崩壊シナリオ:フランス一国分が失われたアマゾンの“戻れない境界線”

2025年09月17日 00:43

ブラジルの地図プロジェクト「MapBiomas」が最新の衛星解析(1985〜2024年)を公表し、アマゾンが生態学的な“ポイント・オブ・ノーリターン(臨界点)”に接近していると警鐘を鳴らしました。40年で原生植生は約5,200万ヘクタール(国土の約13%相当)失われ、農地と牧草地が急拡大。とくに研究者は、総損失が20〜25%に達すると森林が自己維持できず、サバンナ化に傾く恐れがあると指摘します。これまでの「どこが、どれだけ、なぜ」変わったのか――膨大な時系列マップが映す現実を、SNSの反響とともに整理します。Nature


何が起きたのか:40年の土地利用チェンジ

  • 原生植生の純減:1985〜2024年に5,200万ha減(−13%)。損失の多くは**森林(約4,900万ha)**に集中。InfoMoney

  • 人為改変の拡大:同期間に人間による土地利用は**+4.71倍**(+5,700万ha)。農地は44倍(18万→790万ha)、牧草地は355%増(1,230万→5,610万ha)。造林や鉱業(2.6万→44.4万ha)も存在感を増す。InfoMoney

  • 水と湿地の後退:水面や湿地帯などの面積が**−260万ha**。過去10年は**“最も乾いた年”が8年**を占め、乾燥化が進む兆候。InfoMoney


臨界点(Tipping Point)とは

科学文献では、総森林喪失が20〜25%に近づくと、地域の水循環の破綻や火災リスクの増大などにより、広域的なサバンナ化が引き起こされ得るとされます。古典的なレビュー(Lovejoy & Nobre, 2018)やその後の研究でも、温暖化や乾燥化が閾値を押し上げる/押し下げる可能性が示唆されています。科学雑誌


MapBiomasの解析に基づけば、2024年時点でのアマゾンの累積損失は約18.7%(うち15.3%が人為利用)と報じられ、研究者は「20〜25%の範囲に近づいている」と述べています。Agência Brasil


どこが、どう変わったのか:州・地域の焦点

  • ロンドニア州:原生植生→牧草への転換が顕著(40年で牧草比率7%→37%)。アマゾン域内で原生植生比率が最低水準に。InfoMoney

  • AMACRO(アクレ・アマゾナス・ロンドニア):2015〜2024年の正味損失の14%を占め、牧草地が11倍に拡張。InfoMoney


サプライチェーンの転換点:大豆は“直接要因”から退場?

**大豆モラトリアム(2008年)以降、森林→大豆への“直接”転換は68%減。2009〜2024年の大豆拡大は、主に既開放地(牧草・既農地)**で進んだとされます。これは企業の調達方針・監視の効果を示唆しつつ、既開拓地での集約化がデフォレスト・リスクの外形だけを変えている可能性も示します。InfoMoney


乾くアマゾン:湿地の減少と極端現象

衛星データが示す湿地・水面の縮小は、水循環の弱体化を裏づける兆候です。近年の研究は、水ストレス・土地改変・気候擾乱の複合が臨界を早めると警告。2050年頃に一部地域で臨界到達の可能性を示す分析もあります。ガーディアン


SNSの反応:拡散・警鐘・産業界への波及

 


今回の発表は、ブラジルの環境系メディアやアカウントが迅速に拡散。例えば、環境系メディアや解説アカウントは**「5,200万haの喪失」「フランスに匹敵」といった要点を強調し、#Amazônia #MapBiomas #pontoDeNãoRetorno等のハッシュタグで注意喚起しました。ニュース局や経済紙のSNSも「18.7%喪失」「20〜25%が臨界」をキーワードに報道リンクを展開。企業・投資家へのESGリスクを指摘する投稿も見られました。


さらに、InstagramでもMapBiomas関連の要点図解が多数シェアされ、
「1985〜2024年」「83%が直近40年に集中」といった統計や、「臨界点20〜25%」**の解説が広がっています。Instagram

これから何をするか:政策・ビジネス・市民の実装論

  1. 違法伐採の摘発強化:衛星監視×現地執行の連携(RAD2024等のオープンデータ活用)で検挙・抑止の実効性を高める。alerta.mapbiomas.org

  2. 既開拓地での生産性向上:牧草地の集約化・再生農業で、新規森林転換なき成長を。大豆調達はモラトリアム水準をサプライチェーン全体へ拡張。InfoMoney

  3. 流域単位の復元:湿地・河畔林の再生と火災管理で水循環を立て直し、極端乾燥へのレジリエンスを確保。InfoMoney

  4. 金融のルール整備:違法・ハイリスク案件への資金遮断、デフォレスト・フリー投融資の透明化。

  5. 地域別の解決策:ロンドニアやAMACROのようなホットスポットに重点投資し、森林再生+地域経済の両立モデルを実装。InfoMoney


結び

アマゾンは“まだ間に合う”が、臨界点への距離は縮まっている。今回の40年マップは、議論を**「感情」ではなく「地図と数値」に接続しました。サプライチェーン、金融、自治体、そして消費者――それぞれの意思決定を今**アップデートすることが、臨界の外側に踏みとどまる唯一の道です。brasil.mapbiomas.org



参考記事

アマゾンは「生態系の回復不能点」に近づいているとMapBiomasが指摘
出典: https://www.infomoney.com.br/brasil/amazonia-esta-perto-do-ponto-de-nao-retorno-do-bioma-aponta-mapbiomas/

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