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食品異物混入2025――SNS時代の“見えすぎるリスク”と企業の炎上回避・グローバル比較完全ガイド

食品異物混入2025――SNS時代の“見えすぎるリスク”と企業の炎上回避・グローバル比較完全ガイド

2025年07月07日 16:02

1. 2025年上半期に何が起きたのか――事件の概要

  • みそ汁にネズミ
     1月、牛丼チェーン「すき家」鳥取南吉方店で提供された味噌汁にネズミが混入し、公式サイトが謝罪と全店一斉点検を発表した。sukiya.jp

  • ピザにカタツムリ
     4月、ファミレス「ジョイフル」松江東朝日店のピザから生きたカタツムリが見つかり、客のSNS動画が拡散。企業はPDFで詳細な原因調査と洗浄工程の強化を公表した。newsdig.tbs.co.jpjoyfull.co.jp

  • ラーメンに虫
     6月、ラーメンチェーン「来来亭」浜松幸店で小ラーメンの上を虫が這う動画が拡散し、該当店は無期限営業停止。j-cast.comrairaitei.co.jp


これらはすべて、7月5日付の特集記事でも「異物混入大量発生」と総括され、業界と社会に強い不信を呼んだ。excite.co.jp



2. 異物混入が増えているように見える三つの理由

  1. 人手不足とコスト圧縮
    深夜も回るシフト、短期アルバイト増加、設備老朽化で清掃が後回しになる構造的問題。

  2. サプライチェーンの階層化
    生鮮・加工・物流・店舗の多段階で“チェックポイントが分散”。

  3. SNSによる瞬間可視化
    スマホ動画→拡散→まとめサイト→TV報道という炎上サイクルが数時間で完結する。media.looops.net



3. 企業が取る最新“炎上防止”ソリューション

3-1 先んじた情報開示と「第三者コメント」

すき家は再発防止策として毎日3-4時の集中清掃時間を新設し、早期に公表したことで鎮火を図った。excite.co.jp


3-2 AI・IoTによる異物検知と手洗い判定

  • AIデータ社「HyperJ×AI孔明™ on IDX」:製造ラインの映像から異物をリアルタイム検出し、トレーサビリティを自動付与。prtimes.jp

  • コーテック「IVA-HW100」:手洗い90秒の全工程を画像解析し、95%以上の精度で不備を警告。contec.com


3-3 SNS危機管理チーム

2025年上期の炎上事例分析では、“公式Xでの一次情報即発信→30分以内の社長コメント動画→24時間以内の原因速報”が評価された。media.looops.net



4. 海外でも相次ぐ「外来異物」事案

地域事例対応機関主な異物
英国ALDIのチキン加工肉リコールFSAプラスチック片 food.gov.uk
米国レディメイドスープに木片混入FSIS木片 fsis.usda.gov
EU全域フルーツバー・冷凍ホウレンソウなど多数RASFFプラスチック・金属片 webgate.ec.europa.euwebgate.ec.europa.eu


異物混入はグローバルに常態化しており、日本特有ではない。



5. 法規制・罰則の国際比較

  • 日本:食品衛生法改正(2021)でHACCP義務化、リコール報告電子化。行政処分は都道府県単位。

  • 米国:FSMA(2011)で“Preventive Controls”を義務化。異物混入を含む“adulteration”は刑事罰対象。

  • EU:一般食品法(Reg.178/2002)+RASFFネットワーク。迅速な越境情報共有が特徴。food.ec.europa.eu

  • 英国:FSAがリコールを主導し、SNSとPOS掲示で直接消費者に周知。



6. 異物混入を未然に防ぐ10のチェックリスト

  1. 原材料の入荷時検品を二重化

  2. AI搭載カメラでライン全域を監視

  3. 従業員の手洗い・異物持込みチェックをIoT化

  4. セントラルキッチンでもCCP(重要管理点)を明示

  5. 深夜清掃時間の固定化

  6. 虫対策としてLED捕虫器+ドアエアカーテン

  7. 店舗・本部一体の危機管理マニュアル最新版を共有

  8. SNSモニタリングツールで“異物”関連ワードを自動検知

  9. 調査結果を可視化するダッシュボードを公開

  10. はじめの1時間で「一次報告+謝罪+返金」を完了



7. 消費者はどう守られるか

  • レシート・パッケージ保存、写真撮影、保健所相談が推奨手順。

  • 海外旅行先でもFSA, FDA, RASFFのリコールアプリを活用すると安全。



8. 今後の展望

AIとトレーサビリティの浸透で“混入ゼロ”は現実味を帯びつつある。しかし可視化されたリスクはゼロにならない。企業は「技術」「組織」「コミュニケーション」の三層で備え、消費者は正確な情報を取捨選択するリテラシーが求められる。




🔗参考記事一覧(外部リンク・日付順)

  • すき家「みそ汁への異物混入について」公式声明(2025/03/27)

  • ジョイフル「異物混入に関するお詫び」(PDF)(2025/04/24)

  • TBS NEWS DIG「ピザにカタツムリ混入」報道(2025/04/25)

  • 来来亭「異物混入の事実発覚と対応について」(2025/06/13)

  • J-CASTニュース「ウジ虫混入ラーメン謝罪」(2025/06/10)

  • AIデータ社プレスリリース「HyperJ×AI孔明™ on IDX」(2025/06/05)

  • コンテック「AI手洗い判定システム IVA-HW100」(2025/02/15)

  • Looops Media「食品業界におけるSNS炎上の原因と対策」(2025/07/01)

  • FSIS Public Health Alert – Foreign Object in Soup(2025/04/11)

  • FSA / BM Foods Ltd リコール情報(2025/06/28)

  • EU RASFF 通知(2025年3月~4月): 2025.1665 / 2025.3055 他


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