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11月の飲食料品値上げ、年内最少の143品目──11カ月ぶりに前年下回る  (海外の物価動向と比べて、いま日本で何が起きているのか)

11月の飲食料品値上げ、年内最少の143品目──11カ月ぶりに前年下回る (海外の物価動向と比べて、いま日本で何が起きているのか)

2025年10月31日 14:33

1) 何が発表されたの?──数字のポイント

  • 143品目:2025年11月の飲食料品値上げ件数。

  • 年内最少:2025年のなかで最も少ない月。

  • 前年同月比▲58.4%(344→143):11カ月ぶりに前年を下回る。

  • 平均値上げ率17%/最多は「菓子」49品目。
    これらは帝国データバンク(TDB)の月次レポート(「食品主要195社」価格改定動向調査)に基づきます。 TDB


補足:TDB公式サイトのレポート一覧にも同趣旨の見出し「11月の飲食料品値上げ、年内最少の143品目 11カ月ぶり前年下回る」が掲出されています。 TDB+1



2) 背景:2025年の「値上げラッシュ」と局面転換

2025年は年初から調味料・酒類飲料・乳製品などで値上げが目立ち、累計の品目数は前年を上回るペースで推移してきました。もっとも、秋口から「毎月数千品目」というラッシュが落ち着き、11月は一服感が強まりました。要因としては、①原材料相場の一部沈静化、②円安ピークの一服、③既往の物流費・人件費の転嫁一巡、④消費の選別によるメーカーの慎重化、などが考えられます。 サッポロビール株式会社

また、米価の急騰に対して政府が2025年2〜3月に備蓄米を放出するなど、個別市場の安定化策も講じられました。食卓の象徴である米の高騰が落ち着けば、家計の「物価体感」も緩和します。 ガーディアン+1



3) 業種別の動き:どこが上がった?

11月は**菓子(チョコなど)が最多。原材料(砂糖・乳製品)や包装材コストの影響が残るほか、季節需要(冬〜年末商戦)をにらんだ価格見直しも絡みます。平均の値上げ率は17%**と、前年よりやや低い水準に落ち着いています。 TDB



4) 家計インパクト:値上げ「鈍化」=負担減とは限らない

「品目数が少ない=家計が楽になる」とは限りません。

  • 値上げの重み:同じ1品目でも、日常的に買う主食・乳製品と嗜好品では家計への影響が違います。

  • 既往の高止まり:2022〜2024年に累積した価格上昇がベースに残り、実勢価格は高止まりしたままの分野も多い。

  • 数量・容量の見直し(実質値上げ):ステルス値上げ(シュリンクフレーション)を伴う場合、体感は数字以上に厳しいと感じます。

それでも、**「143品目」「年内最少」**という事実は「機械的な再値上げの連鎖にブレーキ」がかかりつつあるシグナルです。 TDB



5) 海外とくらべる:日本の“局面”はどこに位置?

  • 米国:2025年9月時点で**「食料(家庭内)」前年比+2.7%**。全体CPIも3.0%で、食料は落ち着きつつも一部カテゴリ(肉・卵、飲料)が上振れ。 Bureau of Labor Statistics+1

  • ユーロ圏:2025年9月の食料・酒・たばこは**+3.0%(総合2.2%)。パンデミック以降の累積上昇率は国により+20〜+57%**とばらつきが大きい。 European Central Bank+3European Commission+3European Commission+3

  • 英国:2025年9月の食品・非アルコール飲料は**+4.5%**。10月はBRC統計で食品が前月比マイナスに転じるなど、鈍化の兆し。 ons.gov.uk+1

まとめると、日本の「11月は年内最少・前年割れ」という“勢いの鈍化”は、米欧の低インフレ定着に向かう流れと方向性は近い一方、海外より価格転嫁が遅れて長引く日本特有の事情(賃上げ・物流・気候影響の遅行)があり、完全沈静化とまでは言い切れない局面にあります。

6) なぜ鈍化したのか(仮説)

  1. コスト要因のピークアウト:一部原材料や為替の頭打ち。

  2. 価格転嫁の上限感:消費者の選別が強まり、メーカーが再値上げに慎重。

  3. 個別市場の安定化:米価などに対する政策対応。

  4. 競争と販促:年末商戦のディスカウントが効きやすいカテゴリでは、上げ幅が抑制。
    (これらはTDBの定点観測や各国統計の動きからの総合的推察です。) TDB+2Bureau of Labor Statistics+2



7) 先行き:2026年の値上げ予定と注意点

TDBによれば、2026年の値上げ予定は10月末時点で500品目超。この数自体は確定値ではなく、先行きのコストと需給次第で増減します。賃金・物流・エネルギー・気候(不漁・不作)など、上振れリスクはなお残存。年末〜年明けにかけての公表を注視しましょう。 TDB



8) 日本に住む外国人・訪日者向けの「生活防衛」7つのヒント

  1. PB(プライベートブランド)活用:乳製品・菓子・飲料・冷凍食品で割安。

  2. 旬と産地のローテーション:魚介・青果は相場の波が大きい。

  3. 量目・単価の二重チェック:グラム単価、ml単価で比較。

  4. ドラッグストア/ディスカウントの活用:都市部は食品価格差が大きい。

  5. キャッシュレス還元・アプリクーポン:スーパー各社のアプリを併用。

  6. 米・乾物のまとめ買いは“価格安定時期”に:米価は政策・天候の影響が大。 ガーディアン+1

  7. 外食はランチ主戦場:昼の定食・セットは価格対満足度が高め。



9) よくある質問(FAQ)

Q1. 「143品目に減った」=物価は下がる?
A. いいえ、**「上げ幅が縮小/上げ回数が減る」**という意味合いが強く、価格水準が下がるとは限りません。平均値上げ率は17%です。 TDB


Q2. どのカテゴリが影響を受けやすい?
A. 今回は菓子が最多。原材料(砂糖・乳製品)や包装資材の影響、季節要因が絡みます。 TDB


Q3. 海外に比べて日本は高い?安い?
A. 上昇率で見ると、足元は米(食料+2.7%)やユーロ圏(食料+3.0%)より低めに見える場合もありますが、累積の上昇や為替の影響を踏まえると単純比較はできません。 Bureau of Labor Statistics+1

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