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関税込み時代の越境EC:カゴ落ち、遅配、関税 — デ・ミニマス撤廃が連鎖させる3つの痛点

関税込み時代の越境EC:カゴ落ち、遅配、関税 — デ・ミニマス撤廃が連鎖させる3つの痛点

2025年08月27日 00:26

米国が8月29日(金)に800ドル以下の輸入を関税・通関簡略の対象にしてきた「デ・ミニマス(de minimis)」適用を全面終了する。B.C.州では米国向けに小口出荷を重ねてきた小規模事業者が多く、影響は深刻だとの声が相次ぐ。現場の危機感、制度変更の背景、物流・価格への波及、そしてサバイバル戦略までを一気に読み解く。AP NewsABC News


何が変わるのか:ポイント整理

  • 8月29日以降、800ドル以下でも関税課税・正式申告が必要に。事務負担とコストが同時に増す。AP News

  • ホワイトハウスは従来の枠組みを「破滅的な抜け穴(catastrophic loophole)」と呼び、抜本的封じ込めに舵を切った。目的は迂回輸入や不適切な商品の流入抑止だ。subscriber.politicopro.com

  • 近年はTemuやSheinなど越境ECや、SNSコマースの急伸が小口無税を押し上げ、制度の持続性が議論に。AP News


B.C.の現場感:売上の半分超が“一夜で消える”恐れ

B.C.州ラングレーのKorriko Pet Supplyは、米顧客が売上の約6割を占めるという。制度終了後は受取側の関税負担と通関の手間が増し、米顧客の購入意欲が急落するリスクが高い。事業者は「在庫処分セール」や米国内発送拠点の検討など、短期・中期の対応に追われている。Global NewsKorriko Pet Supply


データで読むインパクト

B.C.の中小事業者団体CFIBの調査では、州内の約46%がデ・ミニマス撤廃で打撃と回答。BCは小口の域内外取引への依存度が高く、影響が広範に及ぶ見通しだ。Global News


加えて、企業マインドも弱含み。CFIBの「Business Barometer®」は長期・短期ともに節目50を下回り、コスト上振れと不確実性が重しになっている。カナディアン独立事業連盟


物流の“目詰まり”懸念

各国郵便・配送会社の中には、新ルールの運用不透明さを理由に対米出荷の一時停止や遅延を示唆する動きも出ており、配送の中断・遅配は価格上昇と並ぶボトルネックになる可能性がある。AOL


SNSの反応:不安・怒り・現実対応

  • 事業者の声:B.C.の事業者からは「今のうちに注文を」と顧客へ呼びかける投稿が増えた。KorrikoはInstagramで8/29前の駆け込み購入を促し(ストーリー・投稿)、制度終了の周知に奔走している。Instagram

  • 業界団体の発信:CFIB B.C.のRyan Mitton氏はXで、撤廃が州内の小規模事業に与える影響を解説し、支援策の必要性に言及。X (formerly Twitter)

  • 消費者の本音:SNS上では「越境ECの“激安”は終わる」「送料・関税の二重パンチ」といった戸惑いの声。一方で「国内生産の追い風になる」と受け止める意見も見られる(要旨、複数投稿の傾向より)。AP News


価格はどう動く?

小口輸入の関税(10〜50%目安、あるいは定額80〜200ドル)や通関手数料が上乗せされ、米国消費者の実効価格は上昇。カナダ側の出荷事業者は、返品の増加やカゴ落ちの拡大でCVR(購買率)悪化に直面しやすい。AP News


政策側のスタンスと“備え”

B.C.州政府は状況を注視しつつ、具体的な補助金表明は時期尚早という慎重姿勢。CFIBはカウンター関税歳入の影響業界への還元や、中小向け減税・税額控除など、即効性のある支援を求めている。Global NewsCityNews Vancouver


事業者のサバイバル戦略(実務編)

  1. 料金・配送ポリシーの刷新
    カート内で関税・諸費用の事前見積りを表示。DDP(関税込価格)対応や通関前課税の事前清算で到着後トラブルを減らす。

  2. フルフィルメントの再設計
    米国内3PLやマイクロフルフィルメントの活用で“国内配送化”。需要が集中するSKUだけでも分散在庫を試す。Global News

  3. 市場の再配分
    米以外の越境比率を増やす(EUやUKは閾値が低く制度は厳格だが、物流・マーケット規模で魅力)。国内ではローカル回帰訴求の販促を強化。ABC News

  4. プロダクト・価格最適化
    軽量・小型化で送料・手数料を圧縮。セット構成を見直し、課税単価の最適化とカゴ単価のバランスを取り直す。

  5. 需要喚起のクリエイティブ
    「最後の免税ウィーク」「関税込み安心価格」など、期日を明確化したCTAと透明な価格で不安を軽減。

  6. 金融・キャッシュマネジメント
    返品増や回収遅延を見込み、運転資金の安全余裕を確保。短期の資金繰りに在庫ファイナンスを選択肢に。


誰が“得”をするのか

一斉に「負」ばかりではない。北米域内生産者は価格差縮小で相対的に有利に。コンプライアンス投資済みの大型事業者も、申告・通関のスケールメリットで優位を取りやすい。逆にSNS発の超小規模D2Cは参入・継続のハードルが上がる。


これからのチェックポイント

  • 実務ガイダンスの最終形:税率・定額関税の運用詳細、免税スキームの例外や簡素化手続の有無。AP News

  • 郵便・宅配各社の対応:一時停止の範囲、再開条件、通関代行フィーの設定。AOL

  • カナダ側の支援パッケージ:税制・助成の投入規模と対象の線引き。CityNews Vancouver


参考記事

米国の「デミニミス」関税免除の終了が迫り、B.C.の企業にとって「壊滅的」
出典: https://globalnews.ca/news/11348977/de-minimis-exemption-bc-business/

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