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モスクワ怒り、キーウ歓喜——トランプ“100%関税”が揺らす世界

モスクワ怒り、キーウ歓喜——トランプ“100%関税”が揺らす世界

2025年07月30日 00:05

1. 背景――50日が「10日」に縮んだ日

28日夜(現地時間)、スコットランド・ターンベリーで英キア・スターマー首相と会談したトランプ大統領は、「プーチンは私を失望させた。だから期限をさらに縮める」と宣言した。発動されれば中国やインドなどロシア産エネルギーを大量に輸入する国々に100%の追加関税が課される。目的は「ロシアの外貨流入を断ち、停戦交渉の席へ引きずり出す」ことだという。


2. モスクワの怒り――メドベージェフの警告

クレムリンは公式コメントを控えたが、国安会議議長メドベージェフ氏はXに「関税の期限を脅しに使うなら、米国自身が戦争に足を踏み入れることになる」と投稿。さらに「バイデンの轍を踏むな」とトランプを牽制した。ロシア国営メディアは「経済戦争への準備はできている」と強気の論調を繰り返す。ZDFheute


3. キーウの歓迎――“力の平和”を掲げるゼレンスキー

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は夜間ビデオ演説で「制裁と関税は我々の最強の同盟軍だ」と評価。直近24時間で「ロシア無人機300機を撃墜した」と戦果を報告し、SBU特殊部隊の人員増強も発表した。ウクライナ世論は「ついに米国が本気を出した」と期待する声が優勢だ。


4. 世界経済への連鎖――中国・インド・EUの計算

関税が本当に発動すれば、原油・天然ガスの国際価格は跳ね上がり、インフレが再加速する可能性が高い。とりわけロシア産原油の約45%を輸入するインドは「制裁対象になれば国内燃料価格が一気に上昇する」(印紙各社の論説)。中国商務省は「WTOルール違反」としつつも、裏交渉で原油決済を人民元建てに切り替える案を模索中だという。EUは「二次制裁への協調排除」を回避するため、米国との代替枠組み協議を急いでいる。


5. SNSが映した三つの温度差

(1) ロシア系アカウントの“反撃”
メドベージェフ投稿以降、Xでは #StopEconomicWar や #HandsOffRussia がロシア語圏でトレンド入り。米国製品のボイコット画像や「ルーブル決済で十分だ」とするミームが拡散した。

(2) ウクライナ支援派の“喝采”
英語圏では #TariffForPeace、ウクライナ語圏では #МитаЗаМир(関税で平和を)などが急上昇。ゼレンスキー演説の切り抜き動画が24時間で1000万再生を超え、「10日で戦争を止めろ」というカウントダウンGIFも多数シェアされた。

(3) ブラジル発“ヴァンペタッソ”の逆襲
7月10日にトランプがブラジル産鉄鋼への50%関税を示唆した際、ブラジル人ユーザーが元サッカー選手ヴァンペタのヌード写真を一斉投稿する“ヴァンペタッソ”で抗議した現象が再燃。「#TaxadFoiTaxado(課税王が課税された)」のタグと共に、今回の対ロ関税にも同じテンプレ画像が投下され、米大統領公式アカウントがリプ欄を一時制限する騒ぎとなった。ウィキペディア


6. 株式・商品市場の即時反応

発表直後、WTI原油先物は一時7%上昇、NYダウは▲1.8%を記録。トランプ政権の「強いドル」方針と相まって、資源国通貨が対ドルで急落する一方、穀物・金価格が急騰した。米投資銀行モルガン・ブルックスは「最短でも3か月は供給再編が間に合わず、原油120ドル超えシナリオ」を警告する。


7. 専門家が見る三つのシナリオ

  1. “関税発動→短期停戦”
     中国・インドがロシアへ圧力をかけ、限定的停戦合意に至る。

  2. “関税回避の抜け穴”
     ロシアが中間港経由で石油を迂回輸出し、経済的打撃は限定的。

  3. “制裁合戦の泥沼”
     モスクワが欧米企業の資産を接収、サイバー報復を強化しリスクが長期化。

米シンクタンクCSISは「最も現実的なのは②と③の折衷」と分析。特にサイバー面での報復が増えればインフラ障害が連鎖し、G7各国が追加防衛費を計上せざるを得ないとみる。


8. 日本への示唆

LNG輸入の約9%をロシアに頼る日本も無関係ではない。経産省筋によれば「関税発動なら代替調達コストが年7000億円規模に達する恐れ」。岸田政権は「対ロ追加制裁には慎重」との立場を崩していないが、G7同調圧力との板挟みが続く。


9. 結語――“10日間”の針はどこへ振れるか

わずか10~12日という秒読みで、関税という「経済兵器」が世界を巻き込む形になった。歴史的に制裁は戦争を終わらせる特効薬ではないが、外交カードとしての威力は否定できない。プーチンが譲歩するのか、抜け穴を探すのか――。そしてトランプ自身が期限を守り抜くのか。SNSの怒号と市場の乱高下が示すのは、世界が今や「関税1枚」で揺らぐ時代にあるという厳然たる現実だ。


参考記事

状況の概要: モスクワは不満、キエフはトランプの関税脅威に喜ぶ
出典: https://www.tagesspiegel.de/internationales/lage-im-uberblick-moskau-verargert-kiew-erfreut-uber-trumps-zolldrohung-14098886.html

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