3年ぶり復活のSTARTO社「カウコン」――年越しの“日本アイドル文化”がNetflixで世界へ。世界独占配信＆舞台裏メイキングも決定

1. 「カウコン」とは何か――“年越しを一緒に迎える”日本のライブ文化

日本の大晦日には、テレビとライブが強く結びついた独特の文化がある。紅白歌合戦のような年末特番が象徴的だが、同時に「会場で年越しする」という体験も特別視されてきた。その代表格が、旧ジャニーズ事務所（現STARTO ENTERTAINMENT）所属アーティストが一堂に会して行うカウントダウンコンサート、通称「カウコン」だ。

カウコンは単なるライブではない。年越しの瞬間を“同じ空間と時間”で共有する儀式性が核にあり、グループの垣根を越えた共演、年男企画、楽曲シャッフルなど「この日しか起きない瞬間」を期待してファンが集まる。東京ドームという巨大会場で行われ、テレビ中継が組まれる年もあったことで、会場に行けない層にも“国民的年越しイベント”として浸透していった。直近では「ジャニーズカウントダウン2022→2023」が東京ドームから放送されている。 フジテレビ+1

そのカウコンが、組織再編や社会的な状況の変化を挟み、近年は開催が見送られる年が続いた。STARTO ENTERTAINMENTは2024年末も含め「2年連続で実施しない」旨を発表していた経緯がある。 オリコン+1

2. 3年ぶり開催「COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE」概要

今回のタイトルは**『COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE』**。大晦日（2025年12月31日）に東京ドームで開催される。 ENCOUNT+1

出演（発表済み・12組）
NEWS／Hey! Say! JUMP／Kis-My-Ft2／timelesz／中島健人／A.B.C-Z／King & Prince／SixTONES／Snow Man／なにわ男子／Travis Japan／Aぇ! group ENCOUNT+1

「STARTO ENTERTAINMENT」体制になってから初の“カウコン形式”としても位置づけられ、ファン心理としては「帰ってきた年末の風物詩」という意味合いが強い。 ENCOUNT+1

3. まず“リアルタイムの年越し”はFAMILY CLUB onlineで生配信

世界の読者にとって重要なのは、視聴導線が複数ある点だ。年越し当日の“リアルタイム体験”は、FAMILY CLUB onlineで提供される。配信開始は2025年12月31日22:30（日本時間）。 FAMILY CLUB online

さらに、見逃し配信は**2026年1月7日22:00〜1月11日23:59（日本時間）**の期間で実施される。チケット販売期間、価格（会員／一般）も明記されている。 FAMILY CLUB online

ここがポイントで、FAMILY CLUB onlineは“年越しを同時に迎えるライブ配信”として機能する。つまり、文化としてのカウコン（=年越しの儀式）を味わいたい人はこのルートが中心になる。

4. Netflixが「世界独占配信」――“イベント”が“作品”になる瞬間

Netflixが発表したのは、ライブ当日の生中継ではなく、公演映像を後日「世界独占配信」するというニュースだ。配信開始は2026年1月7日22:00（日本時間）。 ENCOUNT

そして注目すべきは、ライブ本編だけで終わらない点。舞台裏を収めたメイキング映像が、**2026年1月30日22:00（日本時間）**からNetflixで独占配信されることも併せて発表された。 ENCOUNT

これは“ライブを観る”から“ライブを物語として追う”へ、体験を拡張する設計だ。世界の配信市場では、コンサート本編に加えてドキュメンタリーやメイキングをセットで展開し、ファンダムを強化する手法が一般化している。STARTOの年越しイベントが、その国際的なフォーマットに乗ったことの意味は小さくない。

5. 同じ「1月7日22:00」でも中身が違う――配信の“二層構造”

面白いのは、**FAMILY CLUB onlineの見逃し開始（1/7 22:00）**と、**Netflixの世界独占配信開始（1/7 22:00）**が同時刻として報じられている点だ。 ENCOUNT+1

ただし、両者は目的が異なる可能性が高い。

• FAMILY CLUB online：ライブ配信の延長としての「見逃し」＝“当日の熱を保ったままの復習”

• Netflix：世界向けの「作品配信」＝“初見でも楽しめる編集・パッケージ”

もちろん実際の編集方針は公開されていないため断定はできないが、同時刻に“別の入口”を用意することで、国内ファンの導線と海外視聴の導線をきれいに分けられる。世界独占配信という言葉の裏には、こうした設計思想が透けて見える。

6. 海外の視聴者はいつ観られる？（時差の目安）

Netflix配信開始：2026年1月7日 22:00（JST / UTC+9） ENCOUNT

主要タイムゾーンの目安：

• UTC：1月7日 13:00

• 米東部（EST, UTC-5）：1月7日 08:00

• 米西海岸（PST, UTC-8）：1月7日 05:00

• 英国（GMT, UTC±0）：1月7日 13:00

• 欧州中央（CET, UTC+1）：1月7日 14:00

“年越しライブ”という名前でも、Netflixで観る場合は年越し当日ではなく、後日の視聴体験になる点は押さえておきたい。一方で、年末年始は家族行事が多くリアルタイム参加が難しい地域もあるため、「後日、確実に観られる」こと自体が国際展開では強みになる。

7. 3年ぶり復活×世界独占配信が示す、STARTOの次のフェーズ

今回のニュースは、単に「カウコンが戻る」だけではない。

• “国内の恒例”を、世界向けのコンテンツに翻訳する（Netflix） ENCOUNT

• “リアルタイムの熱”を、有料配信で担保する（FAMILY CLUB online） FAMILY CLUB online

この二本立ては、音楽産業が「会場動員」だけでなく「配信収益」「国際ファンの定着」へ重心を移す流れと整合的だ。STARTO ENTERTAINMENTは公式サイト（英語ページ含む）でも本公演を告知しており、海外への意識は以前より明確になっている。 STARTO ENTERTAINMENT+1

8. 何が見どころになる？（初見の海外ファン向けガイド）

見どころ①：世代も色も違う“12組が同じ夜に並ぶ”異常値
通常、各グループは単独でドーム公演を行う規模だ。その12組が同夜・同会場で“年越し”に集結するのは、単独ライブでは再現しにくい光景になる。出演者一覧が公式・報道で並んだ時点で、すでに「イベントとしての豪華さ」は国際的にも説明しやすい。 ENCOUNT+2FAMILY CLUB online+2

見どころ②：メイキングが“ファンダムの入口”になる
ライブ本編は、初見だと情報量が多い。だからこそ舞台裏のドキュメンタリーは、グループの人間関係や準備の過程を通して“理解の足場”を作れる。Netflixがメイキングを別日で用意したのは、海外視聴において非常に合理的だ。 ENCOUNT

見どころ③：年越しの瞬間をどう演出するか
カウコンの本質は「0:00の瞬間に何が起きるか」。秒読み、会場の一体感、照明、演出、そして“あの瞬間の歓声”がコンテンツの芯になる。配信でそれがどう伝わるかは、世界配信の評価を左右する。

9. よくある疑問（FAQ）

Q1. Netflixは生配信？
報道ベースでは、Netflix配信開始は**2026年1月7日22:00（日本時間）**で、年越し当日ではない。つまり“後日配信”として理解するのが自然。 ENCOUNT

Q2. じゃあ年越しをリアルタイムで観るには？
**FAMILY CLUB onlineの生配信（12/31 22:30〜）**が用意されている。 FAMILY CLUB online

Q3. メイキングはいつ？
Netflixが**2026年1月30日22:00（日本時間）**から独占配信すると報じられている。 ENCOUNT

Q4. 地上波（テレビ中継）はある？
少なくとも本件報道では、地上波生中継について“未発表”と触れられている。 ENCOUNT

10. まとめ――“日本の年越し”が、世界の年始コンテンツになる

カウコンは、日本のファンにとって「年越しの習慣」そのものだった。その復活は懐かしさだけでなく、STARTO ENTERTAINMENTが“次の形”へ進む合図でもある。

会場で年越しする人、FAMILY CLUB onlineで同時に年越しする人、Netflixで世界から作品として受け取る人。入口は違っても、同じイベントがそれぞれの文脈で再生される。年越しライブはローカルな伝統行事から、グローバルな配信コンテンツへ――2025-2026のカウコンは、その転換点として記録されるかもしれない。 ENCOUNT+1