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老眼治療に革命?30分で手元がクッキリ?“ピンホール効果”で近くが見える新薬の正体

老眼治療に革命?30分で手元がクッキリ?“ピンホール効果”で近くが見える新薬の正体

2025年09月08日 00:40

老眼鏡の“すき間”を埋める、新しい日常薬

「メニューが読みにくい」「スマホが遠ざかる」。40代以降に避けて通れない老眼(Presbyopia)は、レンズの弾力低下が原因で近くにピントが合いづらくなる生理現象だ。そんな日常の不便に、メスもレーザーも要らない“第3の選択肢”が現れた。ドイツのRP ONLINEが伝えたアセクリジン点眼をめぐる話題は、ドイツ語圏のニュースアグリゲータや専門メディアを介して拡散し、SNSでも賛否が渦巻いている。 stolpen-lokal.deDer Spiegel


何が“新しい”のか:FDAが承認したVIZZ

2025年7月31日、LENZ TherapeuticsのVIZZ(アセクリジン1.44%)が、老眼の近見改善で米FDAの承認を取得した。メーカーは“1日1回、効果最大10時間”と説明し、10月に米国でサンプル配布、年末にかけて本格出荷を予定している。ドイツ語圏や英語圏の医療メディアも相次いで報じ、老眼鏡や多焦点レンズに続く薬物治療の時代が現実味を帯びた。 LENZ Therapeutics, Inc.Eyes On EyecareInvesting.com Deutsch


仕組み:瞳孔を“少しだけ”絞って、被写界深度を稼ぐ

アセクリジンはムスカリン受容体作動薬。虹彩の括約筋に働いて**瞳孔を軽く縮小(縮瞳)し、カメラで言う絞り(F値)を上げるように被写界深度(ピントの合う範囲)を広げる。いわゆる「ピンホール効果」で、近くがシャープに見えるようになる。一方で、従来の一部点眼が強く刺激してきた毛様体筋(ピント合わせの筋肉)**への影響は最小限に抑える設計だと解説されている。 Ophthalmology Timesingenieur.deウィキペディア


データ:30分で効き始め、最大10時間

承認の裏付けとなったCLARITY第3相試験では、主要評価項目の達成率でアセクリジン群がCLARITY-1で65%、**CLARITY-2で71%**を示し、対照群(ブリモニジンなど)を有意に上回ったと報じられている。発現は約30分、持続は最長10時間という“日中の仕事~帰宅前”をカバーする設計は、老眼鏡の「掛け外しストレス」を嫌う層のニーズにハマる。 オプトメトリーアドバイザーepocrates.com


副作用と注意点:暗所視と頭痛、そして“夜”

臨床試験と承認情報のまとめでは、点眼直後の刺激感、暗く見える/暗所での見えにくさ(dim vision)、頭痛などがよくある副作用として挙げられる。暗所視の低下は夜間運転や薄暗い場所での安全に直結するため、見え方が安定するまで運転・機械操作は控えるのが推奨。稀な網膜裂孔・剝離リスクがミオティック系で報告されており、飛蚊症や光視症が急に増えたら即受診といった注意喚起もある。 reviewofoptometry.comDrugs.com


欧州・日本の状況:まだ承認待ち

ドイツ語圏メディアは、欧州では未承認である現状と、日常使用における生活上の注意を伝えている。薬局向け専門誌は、処方時の併用間隔やコンタクトレンズ装用など実務的な留意点にも言及。日本での導入時期は未定だが、まずは米国での実地使用がリアリティチェックになるだろう。 pharmazeutische-zeitung.demorgenpost.de


SNSでの“空気感”

 


  • 医療系アカウントの速報系ポスト:「FDAがVIZZを承認、近見改善の1日1回点眼が登場」とのまとめが多数。臨床データの達成率や10時間の持続に言及する投稿が目立った。 X (formerly Twitter)

  • メカニズムの解説:「瞳孔を少し絞り、ピンホール効果で手元をシャープに。毛様体筋に負担をかけにくい」とするスレッドが拡散。 X (formerly Twitter)

  • 生活者目線の期待:「“老眼鏡いらず”が本当に来る?」と、日中だけ使いたい層の前向きな反応。投資系の冗談交じりのポスト(「どうやってVIZZに投資する?」)も。 X (formerly Twitter)

  • 慎重派の声:ドイツ語圏の掲示板では「毎日使う前提」「時間とともに効果低下」「夜間運転は慎重に」など、現実的な使い勝手に踏み込んだコメントが並ぶ。 Reddit


既存選択肢との違い

老眼用点眼としては、ピロカルピン(米ブランド名Vuity)が2021年に先行導入済み。いずれも“瞳孔を絞る”戦略だが、アセクリジンは瞳孔選択性を強め、毛様体筋への刺激を抑える方向で知見が蓄積しつつある。どちらが良いかは職業・生活時間帯・暗所への曝露などで変わる。 pharmazeutische-zeitung.deOphthalmology Times


いつ・誰が使うと喜ぶ?

  • 日中のPC作業・会議資料・店内メニューが見づらい人

  • 屋外の強い日差し~明るい室内が多く、暗所での活動が少ない人

  • コンタクトや眼鏡の掛け外しが負担な人
    — こうした人には“日中の近見ブースト”としてフィットする可能性がある。逆に、薄暮~夜間の運転が多い人、網膜疾患の既往がある人、片頭痛持ちなどは、医師と要相談だ。


実用面のチェックリスト

  1. 最初は休日の昼間に:見え方の変化と副作用を体感し、安全域を確認。

  2. 夜間イベントの前は避ける:薄暗い場所での視認性が落ちる可能性。

  3. レンズ併用ルール:コンタクト装用者は、医師・薬剤師の指示どおり装着前後の間隔を確保。

  4. 異常時の受診:光が走る/飛蚊が増える/急な視力低下はただちに眼科へ。 Drugs.com


価格・入手性の見通し

米国では2025年Q4に広範な供給が見込まれる。欧州や日本での展開は未定だが、米国の実地データ(有効性・安全性・継続率)が積み上がるほど、参入議論は現実化するはずだ。 LENZ Therapeutics, Inc.


まとめ:老眼鏡を“置き換える”のではなく、“使い分ける”

アセクリジン点眼は、老眼鏡の完全代替というより、時間帯とシーンで使い分けるための新しいスロットを作る技術だ。30分で効き、10時間持続というプロファイルは、日中の集中作業に向き、夜には慎重という分かりやすい特性を持つ。メガネ/手術/点眼——三位一体の選択という時代が、ようやく見えてきた。 epocrates.comreviewofoptometry.com


※本稿は医療アドバイスではありません。使用にあたっては必ず医師の診察と説明を受けてください。



参考記事

老眼の人々に希望:新しい目薬が近くのものをよりよく見えるようにする可能性
出典: https://rp-online.de/panorama/wissen/aceclidin-diese-augentropfen-sollen-fuer-bessere-nahsicht-sorgen-v4_aid-133598689

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