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サンダルで富士登山?――山開き前に救助されたアメリカ人男性が教えてくれた“安全登山”の大切さ

サンダルで富士登山?――山開き前に救助されたアメリカ人男性が教えてくれた“安全登山”の大切さ

2025年07月04日 23:35

目次

  1. 何が起きたのか──救助の概要

  2. 新七合目から五合目へ:重機搬送の舞台裏

  3. サンダルで登った理由──外国人が陥りやすい五つの誤解

  4. 山開き前=オフシーズン登山のリスク

  5. 日本の山岳救助体制と費用負担

  6. 富士宮ルートの特徴と気象条件

  7. 低体温症は夏でも起こる──標高差と気温差

  8. 装備チェックリスト(必携・推奨・あると便利)

  9. 3回目でも油断大敵──経験者が犯しやすいミス

  10. 外国人登山者向け:やさしい日本語で学ぶ「富士山ルール」

  11. 吉田ルートの予約制と1日4,000人上限の背景

  12. 世界の名峰に学ぶ登山規制のトレンド比較

  13. “弾丸登山”を避けるためのプランニング術

  14. 緊急時の連絡方法と位置情報の伝え方

  15. まとめ──安全と環境保護はセットで考える




1. 何が起きたのか──救助の概要

7月4日未明、富士宮ルート新七合目付近のテントから「助けて」という声が上がり、通りかかった登山者が119番通報した。警察の依頼で山小屋関係者が重機を出動させ、男性を五合目へ搬送。搬送時点で会話は可能だったが、体温が大きく低下していたとみられる。newsdig.tbs.co.jp



2. 新七合目から五合目へ:重機搬送の舞台裏

富士山の登山道は狭く急傾斜が多い。ストレッチャーでの下山は救助者側も危険を伴うため、富士宮口ではブルドーザー型の小型重機を山小屋が常備し、遭難者を荷台に乗せて搬送する体制がある。こうした装備は山開き前でも待機しているが、運用コストや人員は限られるため「自己責任での装備と計画」が前提になる。at-s.com



3. サンダルで登った理由──外国人が陥りやすい五つの誤解

  • 夏山=温暖と思い込み、防寒装備を軽視しがち

  • 日本の山は整備されているという過信

  • テント泊で費用節約を優先し、山小屋情報を調べない

  • 過去の成功体験(3回目の登頂)が警戒心を下げる

  • “富士山は容易”という海外メディアの紹介


今回の男性も「ライトに登れる」というイメージでサンダルを選んだとみられるが、夜間や早朝の山頂付近は氷点下近くまで下がることがある。



4. 山開き前=オフシーズン登山のリスク

静岡県側の山開きは毎年7月10日頃。開山前は

  • 登山道の一部が残雪や崩落で通行止め

  • 山小屋・トイレが営業していない

  • 公的救護所が設置されていない
    ため、遭難率が高い。県警も「開山前登山は自粛を」呼び掛けている。newsdig.tbs.co.jp



5. 日本の山岳救助体制と費用負担

救助自体は公費だが、ヘリ要請や特殊装備が必要な場合は後日実費請求されるケースもある。外国人旅行保険に「山岳レスキュー補償」が含まれているか要確認。



6. 富士宮ルートの特徴と気象条件

  • 五合目(標高2,400m)から頂上まで最短距離だが勾配が急

  • 火山礫で滑りやすい

  • 風速10mを超えると体感温度は0℃近くに下がる

  • 夕方~未明は霧・雷の発生率が高い



7. 低体温症は夏でも起こる──標高差と気温差

標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がる。五合目が20℃でも、山頂付近では8℃以下。風速が加わると体感温度はさらに低下し、汗冷えも重なって低体温症を招く。



8. 装備チェックリスト

区分アイテムワンポイント
必携登山靴(ミッドカット以上)、防寒着(ダウンorフリース)、レインウェア上下、ヘッドランプ、手袋、飲料水2L、非常食、地図アプリサンダル・スニーカーは不可
推奨トレッキングポール、サングラス、日焼け止め、携帯酸素、予備バッテリー夜間は酸素濃度が下がる
便利エマージェンシーシート、小型腰掛け、行動食のラムネ低血糖対策



9. 3回目でも油断大敵──経験者が犯しやすいミス

「前回は問題なかったから今回も大丈夫」と思いこみやすい。経験者こそ最新の気象とルールを確認し、装備をアップデートする必要がある。



10. 外国人登山者向け:やさしい日本語で学ぶ「富士山ルール」

  • ごみは持ち帰る

  • 登山届けを出す(ネットでOK)

  • 禁止時間帯の入山禁止

  • 登山道以外を歩かない

  • 山小屋では靴を脱ぐ文化


    これらをイラスト付きパンフレットなど多言語で整備する動きが進んでいる。



11. 吉田ルートの予約制と1日4,000人上限の背景

2024年から山梨県側・吉田ルートはオンライン予約制と通行料2,000円が導入された。1日4,000人を超えるとゲートが閉鎖される。過密による事故や環境負荷を抑えるのが目的だ。fujisan-climb.jp



12. 世界の名峰に学ぶ登山規制のトレンド比較

キリマンジャロ、エベレスト、モンブランなども登山人数制限や装備チェックを強化。富士山の対策は国際的にもスタンダードになりつつある。



13. “弾丸登山”を避けるためのプランニング術

  • 上下山で最低でも1泊2日を推奨

  • 高度順応のため五合目で1~2時間休憩

  • 余裕あるスケジュールでご来光を狙う



14. 緊急時の連絡方法と位置情報の伝え方

日本の緊急番号は「110(警察)」「119(消防・救急)」。スマホの位置情報をオンにし、警察には“外国語通訳センター”経由で英語対応を要請できる。



15. まとめ──安全と環境保護はセットで考える

今回の救助劇は「経験者でも装備と情報が不十分なら遭難する」ことを示した。富士山は美しいが活火山であり、高山でもある。正しい情報を得て、十分な装備とゆとりある計画で登ることが、あなた自身の命と富士山の自然を守る第一歩だ。



参考記事一覧

  • SBS NEWS DIG/静岡放送「『富士登山は3回目』サンダル履きのアメリカ人男性を救助」(2025/07/04)newsdig.tbs.co.jp

  • 静岡新聞アットエス「同記事詳細版」(2025/07/04)at-s.com

  • 富士山オフィシャルサイト「吉田ルート通行規制・予約システムについて」(更新:2025/05/)fujisan-climb.jp

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