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イーロン・マスクの“アメリカ党”誕生 ─ トランプと決別した“世界一の富豪”の次なる賭け

イーロン・マスクの“アメリカ党”誕生 ─ トランプと決別した“世界一の富豪”の次なる賭け

2025年07月07日 00:01

photo:Trevor Cokley / DVIDS


1 宣言は土曜の昼下がり、わずか44文字

「Today, the America Party is formed to give you back your freedom.」──米東部時間7月5日13時18分、イーロン・マスク氏は自身が所有するXにこう投稿した。続けて「By a factor of 2 to 1, you want a new political party and you shall have it!」とフォロワー投票の結果を誇示。投票は前日の深夜に開始され、1000万票超が集まり「是」が約80%に達したという。twitter.comtwitter.com

2 ビッグ・ビューティフル法案との決裂

今回の新党設立は、トランプ大統領2期目の目玉法案「ビッグ・ビューティフル法案」成立への対抗措置とみられる。同法案は10年間で約3.3兆ドルの追加財政赤字を生むと試算され、マスク氏は「This will bankrupt the country」と痛烈に批判してきた。両者の亀裂は急速に拡大し、トランプ氏は「マスク企業への助成金打ち切り」を示唆。政財界の“最強タッグ”は決裂の道を歩んだ。reuters.comtheguardian.com

3 『アメリカ党』とは何か

マスク氏が提示する基本理念は「財政の健全化」「官僚制の縮小」「技術革新の徹底支援」「表現の自由保護」の4本柱だ。党名はシンプルに“America”を冠し、「民主・共和の両極端に振り回されない80%の国民を代表する」という。初年度活動資金として10億ドル超を拠出する方針で、政治行動委員会(America PAC)の既存ネットワークを即時転用する。en.wikipedia.org

4 共和党の動揺と株式市場の荒波

共和党内部では「票割れ」による議席喪失を危惧する声が続出。上院多数派リーダーは匿名で「He could Nader-ize us(2000年のラルフ・ネーダーの悪夢再来)」と語った。市場も反応した。テスラ株は宣言当日、一時前日比8%安まで急落。ETF新規上場を準備していたファンドは延期を表明した。reuters.com

5 SNSの熱狂と分断

  • 支持派の声

    • 「We finally have a party that actually builds rockets AND roads!」(Xユーザー@SpacePolicy)

    • 「Techno-optimism meets fiscal realism. Count me in.」(LinkedIn投稿)

  • 懐疑・反対派

    • MSNBC政治番組の公式アカウントは「Musk lacks the ground game that built MAGA」と指摘。twitter.com

    • ハッシュタグ #TeslaTakedown を掲げる環境団体は「経済より地球を優先しろ」と抗議デモを予告。en.wikipedia.org

6 専門家が見る“勝算”

選挙データ分析家ネイト・シルバー氏は、有権者意識調査を踏まえ「中道票が15%流入すれば下院30議席でキングメーカーになり得る」と試算。一方、歴史学者ジュリアン・ゼリザー氏は「米国の選挙制度は第三党に極めて不利。ロス・ペローも成し遂げられなかった」と冷ややかだ。

7 デジタル選挙の実験場

マスク氏は「党大会も政策審議も全面的にX Spacesで行う」と宣言。分散型投票システムを採用し、透明性を高める狙いだ。ブロックチェーン開発者コミュニティからは「検証可能性はあるが、シビックテックとして成熟途上」と評価が割れる。

8 国際的波紋

EU高官は「巨大IT企業による政治権力集中を警戒」と表明し、カナダでも野党議員が「模倣例が出る可能性」を示唆。北京の国営紙は「米政治の分裂をテック資本が加速」と論評した。

9 “DOGE”の記憶――行財政改革の光と影

マスク氏が初代長官を務めた「政府効率局(DOGE)」は、3月までに連邦職員2万7千人を削減し評価と批判が交錯した。市場派には喝采を浴びたが、公共サービス削減で失業率が上昇した地域も出ており、今回の新党設立と合わせ「改革による痛み」をどう説明するかが課題となる。en.wikipedia.org

10 2026年中間選挙シミュレーション

シンクタンク「Third Way」は、

  • シナリオA(共和保守層回帰) → アメリカ党下院3議席獲得、トランプ派微減

  • シナリオB(経済右派吸収) → 下院15議席、上院2議席獲得でキャスティングボート

  • シナリオC(若者・無党派大量流入) → 下院35議席以上で連立の鍵

と予測。ただし調査責任者は「カギは資金より候補者発掘。地方自治体レベルの人材プールが乏しい」と指摘する。

11 マスク氏の真意は財政か未来か

新党設立の真の狙いについて、元側近は「財政規律は表看板。実際は生成AI・宇宙開発の国家戦略を自ら主導する“政策内製化”だ」と証言する。事実、党プラットフォーム草案にはAI監督庁や軌道インフラ投資銀行など、テック企業に有利な政策が並ぶ。

12 「政治はハードウェア、党はソフトウェア」

マスク氏はXスペースで「Politics is hardware; a party is software. If the hardware is broken, you install new software.」と発言。テック比喩で国民に訴える姿勢は“マスク節”全開だ。

13 トランプ陣営の出方

ホワイトハウスは公式コメントを避けつつ、与党幹部が匿名で「連邦補助金の再点検」を示唆。トランプ氏はフロリダ集会で「Elon’s party is just a sideshow」とこき下ろしたが、聴衆の反応は鈍かったという。

14 株主・顧客・有権者――三重のステークホルダー

マスク氏はテスラ株主からの「経営専念」要求を受けながら、宇宙・SNS・政治を横断する“マルチスレッド人生”を続行中。もし政治事業が失敗すれば、事業セクターにも深刻な反動が及ぶ可能性がある。

15 “第三党の壁”を越える条件

専門家が挙げる必須条件は

  1. 地域集中戦略──全国展開より数州の接戦区に資源集中

  2. 候補者ブランド統一──「マスクの新党」以上の物語性創出

  3. オンライン×現場組織のハイブリッド──SNS動員を地上戦に変換

16 結語――「ゲームを変える」か「一瞬の花火」か

米近代政治で第三勢力が持続した例は稀だ。しかし、巨大フォロワーと潤沢な資金、そしてSNS世論の瞬発力を備えたマスク氏は、従来の教科書を塗り替えるかもしれない。政治のプラットフォーム化が進む中、『アメリカ党』は米民主主義の試金石となり得る。2026年に向け、米国政治は“宇宙レベル”のカオスへ突入した。


参考記事

イーロン・マスク、新政党を立ち上げる
出典: https://www.dailymail.co.uk/news/article-14878543/Elon-Musk-launches-new-political-party.html?ns_mchannel=rss&ito=1490&ns_campaign=1490

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