体験こそラグジュアリー：世界最高のホテル2025、香港×バンコクがトップ3独占

1）結果速報：頂点はローズウッド香港、バンコク勢が続く

2025年版「The World’s 50 Best Hotels」が発表され、No.1 ローズウッド香港、No.2 フォーシーズンズ・バンコク・アット・チャオプラヤーリバー、No.3 カペラ・バンコクという顔ぶれに。発表は10月30日、ロンドンの授賞式で行われた。アジアの都市型ラグジュアリーが、デザインと体験価値で世界の頂点を塗り替えた格好だ。 50B - Restaurants - GLOBAL

photo:Courtesy of Rosewood Hong Kong / Tatler Asia

photo:Courtesy of Four Seasons Hotel Bangkok / The World’s 50 Best Hotels

photo:Courtesy of Capella Bangkok / The World’s 50 Best Hotels

2）なぜ彼らが勝ったのか：評価軸の変化

• スケール×一貫性（ローズウッド香港）
  　“超高密度都市の真ん中で、400室超の規模で全方位にラグジュアリーを外さない”。この難条件を、デザインとオペレーションの両輪でクリアした点が最大の強み。2019年開業ながら、ブランドの旗艦として“現代アジアン・ミニマリズム”を完成させた。 50B - Restaurants - GLOBAL

• 都市型リゾート（フォーシーズンズ・バンコク）
  　街に居ながらリゾートの脱力感を得る“アーバン・リゾート”の最適解。299室の余白設計、リバーサイドの動線、アート/バー文化の厚みが「滞在中ずっと気分が整う」体験をつくる。 50B - Restaurants - GLOBAL

• パーソナライズ（カペラ・バンコク）
  　“Capella Culturists”が紡ぐローカル体験設計が、旅の記憶を物語に変える。全室が川に向く配棟も“日常からの切断”を強力に支援。 50B - Restaurants - GLOBAL

3）ランキングの信頼性：誰が選んだのか

投票は、世界のホテリエ、メディア、熟練トラベラーなど800名超の専門家が、直近2年での“実体験”に基づきベスト7を投じる仕組み。多元的で現場感のある評価がコアだ。 50B - Restaurants - GLOBAL

4）見えてきた“2025年の潮流”

• アジアの存在感：トップ10のうち、香港・バンコク・コモ湖などを含めアジア勢が目立つ。特に香港とバンコクが1〜3位を独占した事実は象徴的だ。 Time Out Worldwide

• 水辺の勝利：ハーバー/リバーサイドの解放感が、都市滞在に“休息としての非日常”を持ち込む。

• デザイン×ウェルネス：感性に働く美学と、身体を整える導線設計。ロビーからスパ、バー、客室に至るまで“気分の緩急”が計算されている。

• “バー文化”の統合：BKK Social Clubなど、バーの世界的評価とホテル体験の結節点がますます強固に。 Four Seasons Press Room

5）SNSの熱狂を読み解く（要約&抜粋）

授賞式当日からInstagramを中心に「#Worlds50BestHotels」の投稿が大量に拡散。公式や関係者アカウントからは次のような声が並んだ。

• 公式アカウントは**「The world's best hotels for 2025」**とトップ発表の瞬間を動画で共有。コメント欄は祝福の絵文字で埋まり、アジア勢の強さに驚く声が目立った。 Instagram

• **「No.1 is Rosewood Hong Kong」**という投稿は数多のリポストを生み、香港の旅行需要回復ムードとともに拡散。 Instagram

• ローズウッド香港側からも“世界一＆アジアNo.1”受賞報告の投稿。現地ファンや業界人の「ついに来た」「ずっと推してた」の声が目立つ。 Instagram

6）各ホテルの短評（実用メモ）

• ローズウッド香港（香港）
  　“スケールの美学”。湾景、ダイニング多層化、アート、スパまで“迷いがない”。「一泊で街と友達になる」ような即効性がある。 50B - Restaurants - GLOBAL

• フォーシーズンズ・バンコク（タイ）
  　“川が主役”の導線と、アート/バー文化の編集力。50 Bestのホテル個別ページでは**客室数299、参考レート$450〜**の表記も（時期で変動）。川沿いのテラスやプールは“一日の余白”を生む装置。

• カペラ・バンコク（タイ）
  　“人がつくる贅沢”。キュレーションされた街歩きやローカル体験が、滞在後も残る“物語”に。全室リバービューの設計思想が、旅の集中力を高める。 50B - Restaurants - GLOBAL

7）ランキング全体の読み方：地図で考える

今年の上位は、**“都市におけるリゾート性”**が鍵。海や川と接続する動線、館内での体験密度、そして外部の街の文化へと“出かける理由”を仕込んでいるか。Top10の顔ぶれも、都市デザインとウェルネスの統合が評価されたことを裏づける。 Time Out Worldwide

8）次の旅のToDoリスト

1. 予約は前倒しで：受賞直後の数カ月は稼働・単価ともに上振れしやすい。

2. “何もしない時間”を確保：水辺のテラスやスパを“予定に入れる”だけで滞在満足度が激変。

3. バー&ダイニングを核に：受賞ホテルの多くは食と酒の体験値が高い。バンコクのBKK Social Clubは“ホテル＝バー文化”の象徴格。 Four Seasons Press Room
   
   

参考・出典

• 公式発表記事「The World’s 50 Best Hotels 2025: the list revealed」（トップ3・式典情報） 50B - Restaurants - GLOBAL

• 派生解説「Rosewood Hong Kong comes out on top…」（投票体制＝800名超） 50B - Restaurants - GLOBAL

• メディアまとめ（トップ10確認・傾向把握）Time Out記事ほか Time Out Worldwide

• 画像出典：Tatler Asia（Rosewood Hong Kong）、50 Best公式ホテルページ（Four Seasons Bangkok / Capella Bangkok）