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「Project Indigo」が切り拓く“第3世代スマホ写真” ― Adobeが示した“写真的”HDRの未来

「Project Indigo」が切り拓く“第3世代スマホ写真” ― Adobeが示した“写真的”HDRの未来

2025年06月29日 01:01

序章――“写真的”スマホ写真を求めて

ここ数年、スマホカメラは高倍率ズームやAIフィルターで進化を続けてきた。しかし、多くのフォトグラファーが「どの端末でも同じような平坦なHDR写真になってしまう」というジレンマを抱えている。そんな空気のなか、“真正面から写真と向き合う”新たな選択肢として登場したのが Adobe の新カメラアプリ 「Project Indigo」 だ。


Indigoとは何か――「自然なHDR」にこだわった計算写真

The Verge のハンズオン記事によれば、Indigo は Marc Levoy(Google Pixel の計算写真の父)と Florian Kainz を中心に開発された iOS 向けベータ版アプリだ。撮影モードは「Photo」と「Night」のみ。ユーザーはシャッター速度・ISO・撮影枚数を自分で決め、アプリが複数枚を合成して 穏やかなトーン の HDR を生成する仕組みになっている。theverge.comresearch.adobe.com


“Google でも Apple でもない”Adobe流カメラ哲学

Levoy 氏は Pixel で確立した「高ダイナミックレンジ+シャープネス強調」の手法をあえて捨てた。Indigo は シャドウを潰さず・ハイライトを守り・肌トーンを盛り過ぎない。Adobe Research の技術ブログが示す比較画像では、空のハイライトが白飛びせず、草木のディテールが自然に残ることがわかる。research.adobe.com


UIと操作感――“二眼レフ的”ミニマリズム

アプリ画面は黒基調で、中央にライブビュー、その下にヒストグラムとスライダーが並ぶだけ。露出を決めたら、円形シャッターボタンを長押しして多枚数を連写。撮影後は「Computational RAW」と呼ばれる 16bit DNG が書き出され、Lightroom にそのまま渡せる。Apple ProRAW よりファイルが軽く、iPhone 14 以前でも利用可能だという。theverge.comtheverge.com


HDRアルゴリズムの核心――色を“盛らない”こと

従来スマホの HDR は、画像全体を均一な輝度に引き寄せ、過度なシャープネスをかけることで“スマホらしい派手さ”を演出してきた。Indigo はこの逆を行く。ピクセル単位ではなく シーンの局所コントラスト を尊重し、グローバルトーンマッピングを最小限に抑える。AppleInsider も “肌の質感が残る” と評価している。appleinsider.com


発熱とバッテリー、そして“撮影の儀式化”

実際に The Verge の記者が iPhone 16 Pro Max で試したところ、30 枚バーストを処理する間に本体が温かくなり、1 回の撮影で 2~3 % バッテリーが減少したという。しかし、合成待ちの数秒を“撮影の余韻”と捉えるなら、むしろフィルム時代の暗室作業に近い体験だ。theverge.com


SNSが語る“画づくり”の評価

Reddit r/photography では「“日常スナップがシネマルックになる”」「“Pixel よりナチュラル”」と絶賛する投稿が上位を占めた。一方で「連写後のインターバルが長く、子どもの動きものには向かない」という指摘もある。reddit.comreddit.com

Twitter(X)上では Techmeme が「無料・Adobe アカウント不要で、計算写真を誰でも試せる」と速報し、半日で 1,500 以上のリポストを獲得。プロ写真家の間では「Lightroom モバイルと完全統合されたらサブスク不可避」といった期待の声も散見された。


 



“一眼 vs スマホ”論争の行方

Indigo は DSLR/ミラーレスが優位とされる 階調表現 を iPhone に持ち込んだ。そのため「ハイアマ向け日常カメラ」としてミドルレンジ一眼の需要を置き換える可能性がある。Adobe は将来の Android 版、ポートレートモード、動画撮影対応も示唆しており、スマホ動画のカラーグレーディング前提ワークフローを根底から変えるかもしれない。theverge.comresearch.adobe.com


Lightroom エコシステムとのシナジー

撮影から現像、SNS 共有までを Adobe 内で完結できれば、Lightroom Mobile と Photoshop Express は “スマホ版 Creative Cloud カメラ周遊コース” に進化する。ヘビーユーザーには撮影枚数無制限のサブスクプラン、カジュアル勢には無料プラン+クラウド 5 GB など、段階課金の布石も見える。


終章――“撮る→見る→感じる”を取り戻すアプリ

計算写真の次なる競争軸が「リアリティの復権」に移りつつある今、Indigo の挑戦は“撮影者に判断を返す”思想で一線を画す。シャッターボタンを押す前に露出を決め、連写後の数秒で仕上がりを想像する――そのプロセス自体が写真の楽しさを呼び覚ます。アプリが正式公開される頃、スマホ写真の“第3世代”は静かに始まっているはずだ。


参考記事

Adobeの新しいカメラアプリが、スマホ写真についての考えを改めさせてくれる
出典: https://www.theverge.com/tech/694014/adobe-project-indigo-camera-app-hands-on-hdr

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